【FIREの種類】Coast FIRE(コーストファイア)とは?自分にとって最適なスタイルを見つけよう!

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この記事では、FIREのスタイルの一つであるCoast  FIREを紹介します。

今回の記事を読めば、FIREっぽくないFIREと言われるCoast FIREとはどんなFIREなのか?について理解を深めていただけるかと思いますので、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

 

◆今回の記事で分かること◆
  • Coast  FIRE(コーストファイア)とは
  • メリット、デメリット
  • Coast  FIREに向く人、向かない人の特徴
  • 達成するために必要な資産 

 

目次

     1.Coast FIRE (コーストファイア)とは

       ・どんなFIRE? 

     2.Barista FIREとの違いは?

       ・労働形態と資産の取り崩し方

     3.メリットは?

       ・リタイア後の心の余裕が大きい

       ・節約や副業をする必要が無い

       ・ライフプランの変化に応じて柔軟に生き方を選択できる

     4.デメリットは?

       ・リタイアまでに時間がかかる

       ・FIREの実感が薄い

     5.達成するために必要な資産は?

       ・シュミレーションしてみました

     6.まとめ       

 

Coast FIRE (コーストファイア)とは1

どんなFIRE?

Coast FIREとは、リタイア後に必要な資産を形成するための元本を用意した後、それには手を付けず、早期リタイアせずに働き続けるというスタイルのFIREです。

元金には手を付けずに福利の効果を生かして、更に資産拡大を狙います。

リタイア後には、FIREに必要な資金が十分に形成されており、ゆとりのある老後生活を送ることが可能です。

資産も取り崩さずに、普通にフルタイム労働して「どこがFIREなの?」と感じられた方も多いかと思いますので、Coast FIREに対する考え方を具体的に説明していきます。

Coast FIREに対する考え方

Coast FIREは、リタイア後に必要な資産の元本を確保した段階で達成となりますが、あくまでそれは中間地点という考え方になります。

従いまして、達成前と達成後で考え方が変わり、それぞれ以下のようステージであると考えます。

達成前:余剰資金を投資に回し、元本を形成するステージ
達成後:元本を複利効果で増やすステージ

 

Coast FIREは、元本を確保した段階で達成ですが、あくまでそれは中間地点という考え方をするのが他のFIREと違う点です。

達成の基準は以下の手順で設定します。

達成基準の設定手順

①リタイアの時にいくらの資産があればよいかを決める(最終目標額の設定)

②リタイアする年齢を決めて、必要な元金を算出する(中間地点到達時に必要な資金の算出)

③余剰資金を投資に回し、元金を形成する

④元金が形成できた時点で投資は辞める(Coast FIRE達成)

複利効果で最終目標額が貯まるまで、フルタイムで働く(不労所得分は再投資する)

⑥最終目標額が貯まったらリタイアする 

 

Coast FIREの水準に到達すれば、あとは資産を放置しておくだけで増え続けていくため、資産には一切手をつけずにフルタイムの労働で生活費を賄っていければ、事実上のFIRE達成ということになります。

FIRE達成後は、生活費を賄えば良いため、節約をあまりしなくても良いのが特徴です。

また、リタイア後に必要な資金がすでに確保されているため、精神的な負担も軽減されることでしょう。

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Barista FIREとの違いは?2

労働形態と資産の取り崩し方法

労働に対する精神的な負担が軽減されるという点では「Barista  FIRE」と似ているかもしれませんが、その違いは「労働形態」と「資産の取り崩し方法」にあります。

Coast FIRE=フルタイム労働、資産の取り崩しは行わない

Barista FIRE=パートタイム労働、資産の取り崩しを行う

労働形態に着目すると、Coast FIREはフルタイム労働であるのに対して、Barista FIREはパートタイム労働であるという違いがあります。

資産の取り崩し方に着目すると、Coast FIREは資産には手を付けずに再投資するのに対して、Barista FIREは資産を取り崩すという違いがあります。

自分のスタイルにあったFIREを目指すと良いでしょう。

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め   メリットは?3

リタイア後の心の余裕が大きい

Coast FIREは、他のFIREと比べて「リタイア後」の資金形成に力を入れるスタイルです。

労働で得た収入から待った金額を資産運用に回し、資産運用で発生した利益や配当金や分配金も再投資するため、複利効果(入金力✗時間)でリタイア時には爆発的な資産となっている可能性もあり得るでしょう。

その資産は間違いなく、あなたの老後資金を支えてくれることでしょう。

Coast FIREは、達成するで永遠と資産運用にプールしていく方法のため、資産運用の鉄則である「長期✗積立」と相性が良いのです。

 

節約や副業をする必要がない

FIRE到達後の資産は、放置のみで目標金額まで膨れ上がっていくため、フルタイムで稼いだ収入は、全てを基礎生活費や浪費に充てることができます。

もちろん過度な浪費は禁物ですが、自身で想定する老後の資金問題はクリアしているため、特に心配をすることなく、安心してお金を使える状態というのは、かなり幸福度の高い生き方が実現できるといえるのではないでしょうか。

また、他のFIREでは、マイホームや車等の購入も諦める必要が出てくるかもしれませんが、Coast FIREはある意味「普通の暮らし」に近いため、「FIREのために諦めなくてはいけないものが減る」や「周囲にも理解されやすい」といったメリットもあるかもしれません。

 

ライフプランの変化に応じて柔軟に生き方を選択できる

Coast FIREは、早期リタイアはしないものの、お金の悩みからは解放されている状態なので、生き方を柔軟に選択しやすいといえます。

例えば、働いている会社の現状に不満があれば気軽に転職できますし、満足しているのであればそのまま働くという選択をすることもできます。

また、FIRE到達後も余剰資金で追加投資をしたり、副業を取り組むことで得られる不労所得によって、他のFIREに切り替えるという選択をすることも可能です。

例えば、以下の例が挙げられます。

・十分な資産形成ができている→Fat FIREに切り替える

・働き続けたいが労働の負担を減らしたい→Barista FIREに切り替える

ライフプランの変化に応じて柔軟に対応できるというメリットは、他のFIREにはない、「Coast FIREの特権」ともいえるでしょう。

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デメリットは?4

リタイアまでに時間がかかる

Coast FIREは、フルタイムの労働を前提としているため、リタイアするまでに時間が必要となります。

これは「早期リタイア」を前提としている他のFIREとは考え方自体が異なるため、当たり前かもしれませんが「早く仕事を辞めたい」「自由時間が欲しい」と考える人にとっては、向かないスタイルになるかもしれません。

老後のライフプランは豊かにすることができますが、フルタイム労働を続けなければならないというのはデメリットになるでしょう。

 

FIREの実感が薄い

フルタイム労働を続けなければならないため「FIRE達成」という実感は薄いでしょう。

これは、その人の感覚によるため必ずそうとは限りませんが、早期リタイアを達成することで「フルタイム労働を辞める」や「自由な時間を好きなことに充てる」等のアクションを起こす他のFIREと比べて、変化が少ないために実感が薄いということは考えられるでしょう。

また、比較的知名度の低いFIREスタイルのため、実際にシミュレーションしてみるとCoast FIREを達成していたという人はたくさんいるのではないでしょうか。

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達成するために必要な資産は?5

シュミレーションしてみました

FIREの前提条件として

  • 生活費の25年分の資産を用意する
  • 資産を利回り4%で運用に回す
  • 資産収入>生活費

こちらを元に考えます。

その場合の生活費と必要資産の目安は以下となります。

 

月間生活費 年間生活費 必要金額(目安)
8万円 96万円 2,400万円
9万円 108万円 2,700万円
10万円 120万円 3,000万円
12万円 144万円 3,600万円
15万円 180万円 4,500万円

 

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まとめ6

今回の記事では「Coast FIREとはどんなFIREなのか」について、メリット、デメリットやシュミレーションを交えて紹介させていただきました。

Coast FIREは、リタイアまで仕事はフルタイムで楽しみ、リタイア後はゆとりのある老後を過ごしたいという人が目指すべきFIREです。

FIRE達成後は、仕事に縛られるリスクは減らせますし、適度に労働を続けることによって最終目標のリタイア後には豊かなライフプランを設計することができます。

本気で目指すのであれば、しっかりと計画を練っていき、着実に進めていく必要があります。
今回の記事で解説させていただいた内容を踏まえ、ぜひ一度検討してみてください!

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