【FIREの種類】Lean FIRE(リーンファイア)とは?自分にとって最適なスタイルを見つけよう!

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この記事では、FIREのスタイルの一つであるLean FIREを紹介します。

今回の記事を読めば、一般的に最近流行しているFIREと言われるLean FIREとはどんなFIREなのか?について理解を深めていただけるかと思いますので、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

 

◆今回の記事で分かること◆
  • Lean FIRE(リーンファイア)とは
  • メリット、デメリット
  • Lean FIREに向く人、向かない人の特徴
  • 達成するために必要な資産 

 

目次

     1.Lean FIRE(リーンファイア)とは

       ・どんなFIRE? 

     2.メリットは?

       ・達成までの期間が短い

       ・実現性が高い

       ・高いマネーリテラシーが身に付く

     3.デメリットは?

       ・緊急事態に弱い

       ・究極的な倹約を維持し続ける必要がある

       ・人的資本を高めることが難しくなる可能性がある

     4.達成するために必要な資産は?

       ・シュミレーションしてみました

     5.まとめ

 

Lean FIRE(リーンファイア)とは1

どんなFIRE?

質素倹約をしながら、最低限の生活費の中で資産を形するというスタイルのFIREです。

生活費を抑えた分だけ、余剰資金を投資に回すことにより、若い段階での早期リタイアを目指します。

リタイア後は一切労働を必要としない完全リタイア型のFIREの一種であり、リタイア前後の生活水準を引き下げるため実現難易度は相対的に低くなります。

 

メジャーなところでいえば、もともと生活費を最低限に抑えている「ミニマリスト」にもLean FIREの達成者は多いです。

基本的に「リーンFIRE」を目指される方は、お金の本質が自由であることを認識したうえで、豊かさよりも自由を手にしたい(=自分の好きな人生を歩みたい)という志向が非常に強いです。

このように「Lean FIRE」を実現するためには、自由を手にしたいという強い想いとミニマリズムの思考が必要不可欠となるでしょう。

具体的には以下のような思考を持つ方、行動が苦ではない方には向いてそうです。

Lean FIREに向く人の思考、行動

・高価な持ち家や賃貸物件は避けて、実家に居候したり地方自治体の移住促進策などを活用するなど、可能な限り、居住・住宅費用をゼロに近づける

・食材は自分で調達し、自炊する。極力、外食は控える

・コストのかかる交際・人付き合いは行わない

・家族構成も最小限にとどめ、出費を極限にまで減らす

・携帯電話・ストリーミングサービスなど、いわゆるサブスクリプション型のサービス利用については、必要最低限のものを除き、徹底的に排除する

 

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め   メリットは?2

達成までの期間が短い

Lean FIREは、FIRE達成に必要な資金が少なく済むため、短い期間で達成できます。

生活な必要な資金=FIRE達成に必要な資金となるため、積み上げる必要のあるお金が少なくて済むからです。

また、収入に対する生活費(支出)も少ないため、資産形成に回せるお金も大きくなり、比較的早い期間に達成できるかと思います。

他のFIREと比べても、1番ハードル(目標金額)が低くなるのは、このLean FIREです。

 

実現性が高い

Lean FIREを目指される方は、お金を使わずに幸福度を満たす方法を知っています。

そのため、FIRE達成後に時間が増えたからといって、娯楽や趣味などで散財して、資産を急激に減らすことはないでしょう。

使えるお金は少ないですが、それでも幸せを感じれるというのは、ある意味「お金に縛られないライフプラン」とも言えるのではないでしょうか。

 

高いマネーリテラシーが身に付く

基礎生活費を最小限に抑える必要があるため、倹約について色々調べることになり、自然とお金に対する知識が身に付きます。

また、どうすれば倹約できるか試行錯誤していくうちにお金だけではなく色々な知識が身につきます。

どちらかというと、「達成するまでに得られるメリット」に近いかもしれませんが、一度身につけた知識は奪われることはなく、FIRE達成後にも役に立つことは間違いないでしょう。

 

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デメリットは?3

緊急事態に弱い

Lean FIREは、最小限の基礎生活費のみでプラン設計されているので、何か緊急事態が起こると精神的な負担がかなり大きくなります。

完全リタイア型のスタイル=労働収入はなく、金融資産に完全に依存しているため、相場の暴落が起こり資産価値が急激に目減りすると、平穏な心を保ち続けるのは難しくなるでしょう。

また、相場の暴落以外でも、病気や怪我といった想定外の緊急事態等で大きな出費が必要になった場合にも、精神的な負担は大きくなるかと思います。

他のFIREにも共通することではありますが、必要最小限の資産で生活するLean FIREは特に受ける影響が大きくなることでしょう。

 

究極的な倹約を維持し続ける必要がある

生活費を必要最低限に落とした水準を想定しているため、一般的な生活水準よりもかなり低い水準で生活し続ける必要があります。

年を重ねるにつれて、生活水準を上げたい!贅沢をしたい!と感じるようになっても実現することはできません。

永続的に維持できる人にとっては問題ありませんが、過度な倹約を維持することにより、徐々に心がすり減ってしまう可能性もあります。

お金を使うこと=豊さにつながるという考えを持たないスタイルのFIREだからこそ、お金を使うことで豊さを感じる人にとって、Lean FIREはおすすめできません。

 

人的資本を高めることが難しくなる可能性がある

Lean FIREは、一般的の生活スタイルと乖離しているが故に人的資本を高めることが難しくなる可能性があると考えます。

・最低限の生活費で生活する必要がある→経済的に余裕がないため、自己投資できない
・若くして達成する可能性がある→将来再就職したいときに、スキルや実績がない

対策として、以下のような行動を起こして人的資本を高める努力をするのが好ましいかと思います。

・資格を取得する
・副業を実践する
・お金では得られないような体験をする

 

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達成するために必要な資産は?4

シュミレーションしてみました

FIREの前提条件として

  • 生活費の25年分の資産を用意する
  • 資産を利回り4%で運用に回す
  • 資産収入>生活費

という考え方がありますので、こちらを元に考えます。

その場合の生活費と必要資産の目安は以下となります。

 

月間生活費 年間生活費 必要金額(目安)
8万円 96万円 2,400万円
9万円 108万円 2,700万円
10万円 120万円 3,000万円
12万円 144万円 3,600万円
15万円 180万円 4,500万円

どうでしょうか。

Lean FIRE達成者は、月額生活費を10万円以内に抑えている人が多数ですので、必要金額の目安は3,000万円以下になりそうです。

 

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まとめ5

今回の記事では「Lean FIREとはどんなFIREなのか」について、メリット、デメリットやシュミレーションを交えて紹介させていただきました。

Fat FIREは、お金よりも時間があることに価値を感じれる人が目指すべきFIREです。

質素倹約な生活を維持する必要はありますが、達成することができれば、自由な時間を手にすることができ、心の豊かさは大きく増すことでしょう。

本気で目指すのであれば、しっかりと計画を練っていき、着実に進めていく必要があります。
今回の記事で解説させていただいた内容を踏まえ、ぜひ一度検討してみてください!

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【FIREの種類】Fat FIRE(ファットファイア)とは?自分にとって最適なスタイルを見つけよう!

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この記事では、FIREのスタイルの一つであるFat FIREを紹介します。

今回の記事を読めば、最強のFIREと言われるFat FIREとはどんなFIREなのか?について理解を深めていただけるかと思いますので、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

 

◆今回の記事で分かること◆
  • Fat FIRE(ファットファイア)とは
  • メリット、デメリット
  • Fat FIREに向く人、向かない人の特徴
  • 達成するために必要な資産

 

目次

       1.Fat FIRE(ファットファイア)とは

       ・どんなFIRE?

       2.メリットは?

       ・リタイア後にお金のことで悩む必要がない

       ・時間のゆとりがある

       3.デメリットは?

       ・豊かな生活を追い求めすぎると破綻するかもしれない

       ・達成するハードルが極めて高い

       4.達成するために必要な資産は?

       ・シュミレーションしてみました

       5.まとめ

 

Fat FIRE(ファットファイア)とは1

どんなFIRE?

十分な経済的余裕を持って、その後の生活水準を下げることなく生活していこうというスタイルのFIRE です。

他のFIREは、基本的に「最低限の生活費を賄うこと」に重点が置かれていますが、Fat FIREは、達成後も生活水準を下げる必要がなく、労働をしないのはもちろんのこと、節約、倹約の必要すらないため、幸福度が最も高いFIREといえます。

 

通常、生活費は以下のように分けれらます。

  • 基礎生活費→普通に生きていくために最低限必要の費用
  • ゆとり費→生活を豊かにするための贅沢費用

 

一般的なFIRE は基礎生活費(ある程度のゆとり費も含む)を元にプラン設計しますが、Fat FIREは、贅沢なゆとり費が上乗せされて設計されます。

この贅沢なゆとり費を含めたすべての生活費を、資産収入から賄わなければならないため、必要資産が相対的に高くなります。

 

ただ、贅沢なゆとり費に明確な基準があるわけではないため、どの程度お金が使えれば幸せかは人それぞれの価値観によるかと思います。

したがって、基礎生活費+贅沢なゆとり費をどの程度に設定すれば最も幸福度を感じるか」を自ら把握しておくことが大事です。

 

他のFIREと比較したイメージは以下表の通りとなります。

 

  Fat FIRE 通常のFIRE Lean FIRE
考え方

基礎生活費+

贅沢なゆとり費

基礎生活費+

ある程度のゆとり費

基礎生活費(最低限)
生活費(月) 50万円 30万円 15万円
必要資金 1億5,000万円 9,000万円 4,500万円

最低限の基礎生活費のみを必要とするLean FIREとは正反対の考え方となりますね。

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め   メリットは?2

リタイア後にお金のことで悩む必要がない

Fat FIREは、贅沢なゆとり費を織り込んだプランを設計されているため、必要資金が用意できれば、枯渇することはありません。

他のFIREでは、事前に想定した生活水準を大幅に上げることは難しく、その後の価値観が変わる可能性を踏まえると、ある意味、お金の悩みが永遠に付き纏うことになるかもしれません。

 

特に、最低限の基礎生活費のみで想定しているLean FIREであれば、リタイア直後の暴落や病気や事故などの想定外の出費により生活が困窮した際には、非常に大きな精神的負担を課せられることになるでしょう。

しかし、贅沢なゆとり費を含んだ「Fat FIRE」の状態であればほとんど気にする必要はないでしょう。

 

時間のゆとりがある

Fat FIREは「完全リタイア型」のFIREのため、リタイア後の時間は自由に使うことができます。

他のFIREでは、労働や副業などに時間が割かれますが、Fat FIREは一切働く必要がないため、時間にゆとりが生まれます。

時間にもお金にも余裕があるなんて最高の生きじゃないでしょうか。

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デメリットは?3

豊かな生活を追い求めすぎると破綻するかもしれない

欲に溺れて豊な生活を求めすぎてしまうと危険です。

贅沢なゆとり資金があるとはいえ、次第にその生活に慣れ、さらに生活水準をあげてしまうと、想定より早く資産が尽きてしまう可能性があります。

あまり自制をする必要がないスタイルのFIREだからこそ、注意すべきです。

 

人間は次第に慣れていく生き物で、少し時間が経つと、もっと○○したい!と言う欲求が生まれてきます。

いくら贅沢な資金があると言っても、ある程度は自制をして、当初に想定した生活費の範囲内で生活するように心がけましょう。

 

達成するハードルが極めて高い

Fat FIREは、達成後に一切働かないスタイルのため、達成するための必要資金が圧倒的に高く、実際に達成できるのは、ごく一部の人に限られると思います。

どの程度の生活費を想定するかにもよりますが、他のFIREと比べても圧倒的にハードルが高いです。

 

相当、高年収な会社員であれば、数十年働くことで達成できるかもしれませんが、実業家、世界的に有名なスポーツ選手、企業した会社が買収され多額の譲渡金を得るなどのケースを除き、一般的な会社員が達成する道のりは相当険しいものとなります。

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達成するために必要な資産は?4

シュミレーションしてみました

FIREの前提条件として

  • 生活費の25年分の資産を用意する
  • 資産を利回り4%で運用に回す
  • 資産収入>生活費

という考え方がありますので、こちらを元に考えます。

その場合の生活費と必要資産の目安は以下となります。

 

月間生活費 年間生活費 必要金額(目安)
30万円 360万円 9,000万円
40万円 480万円 1億2,000万円
50万円 600万円 1億5,000万円
80万円 960万円 2億4,000万円
100万円 1,200万円 3億円

どうでしょうか。

贅沢な暮らしの想定は人それぞれだと思いますが、資産の4%を取り崩していく戦略に基づくと必要金額はかなり大きくなりますね。

 

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まとめ5

今回の記事では「Fat FIREとはどんなFIREなのか」について、メリット、デメリットやシュミレーションを交えて紹介させていただきました。

Fat FIREは、リタイア後も豊かな生活を送ることができる夢のあるFIREで、誰もが目指すべきスタイルだと思います。

その分、達成難易度は非常に高くなりますが、達成することができれば、あなたのみならず、あなたの周りにいる大切な人までもを豊かにすることができることでしょう。

本気で目指すのであれば、しっかりと計画を練っていき、着実に進めていく必要があります。
今回の記事で解説させていただいた内容を踏まえ、ぜひ一度検討してみてください!

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【FIRE】FIREとは?私がFIRE・セミリタイアを目指す理由とメリット、デメリット

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近年注目を集めている「FIRE」という言葉をご存知でしょうか?

日本でもミレニアル世代を中心にFIREという生き方がムーブメントになりつつあります。

特に2020年以降はコロナ禍の影響もあり、職場や通勤から距離を置きたい人が増え、FIREへの憧れと注目度が一気に上昇しており、私もそのうちの1人です。

この記事を読めば、FIREの概要やメリット、デメリット、達成方法を知ることができます。

◆今回の記事で分かること◆
  • FIREとは
  • FIREのメリット、デメリット
  • FIREに必要なステップ

※投資は自己責任となり、絶対的な正解ございませんので、その点のみご了承いただけますと幸いです。

目次

     1.FIREとは

       ・Financial Independence Retire Earlyの略 

       ・経済的な自立とは

       ・資産形成と4%ルールについて

     2.FIREのメリット

       ・自由な時間が手に入る

       ・働く、働かないという選択ができる

       ・お金に関する不安がなくなる

     3.FIREのデメリット

       ・社会との繋がりが絶たれる

       ・生活水水準が上がると生活が困難になる可能性がある

       ・株の暴落や経済的、政治的要因で資金不足になるリスクがある

     4.FIREに必要なステップ

       ・FIREする年齢を設定する

       ・必要な金額をシュミレーションする

       ・稼ぐ→貯める→増やすのサイクルを回す

       ・定期的にFIRE計画のメンテナンスを行う

     5.私がFIREを目指すようになった理由

       ・労働から解放されたい

       ・お金の不安を解消したい

       ・幸福感や満足感を感じることに時間を使いたい

     6.まとめ

 

FIREとは1

Financial Independence Retire Earlyの略 

Financial IndependenceRetire(経済的な自立)

Retire Early(早期退職)

の頭文字をとった言葉で、経済的に自立して早期退職をし、投資収益などの不労所得によって日々の生活をまかなえる状態を指します。

元々はアメリカの若者の間でFIREが一大ムーブメントとして流行し、日本でも自由な生き方を求める人から支持を得ています。

 

早期リタイアして悠々自適の生活を目指すというのは、従来からあった考え方です。

これまでの早期リタイアは、大手企業の高収入のサラリーマンが会社のために寝る間も惜しんで働くことで、実現するイメージでした。

今話題のFIREは、節約と貯蓄を続ければ実践できるものなので、一般的なサラリーマンでも実現可能です。

 

経済的な自立とは

投資収益などの不労所得によって、亡くなるまでの生活費をまかなえる状態です。

要するに、単なるお金持ちではなく、自らの生活を把握しながら、それを補うだけの投資元本を用意するという行動です。

経済的自立が達成できれば、時間に余裕を持ちながら自由に生活するという選択肢を持つことが可能です。

 

資産形成と4%ルールについて

一般的なFIREムーブメントでは「生活費の25年分を資産形成すること」を目標とします。

25年分の生活費を元金をベースに「4%の収益を得て取り崩す」(いわゆる4%ルール)により、資産は減らずに一生涯の経済的安定を確保したリタイア生活が可能とされています。

「生活費を投資元本の4%以内に抑えると資産が目減りしない」というルールです。

例えば、投資元本が

1億円なら400万円以内

7,500万円なら300万円以内

5,000万円なら200万円以内

2,500万円なら100万円以内

に生活費を抑えれば、FIREは実現できます。

FIREでは年4%での運用を前提としていることから、4%ルールが成り立ちます。

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FIREのメリット2

自由な時間が手に入る

「時は金なり」と言いますが人生における時間は本当に大切です。

どんなにお金を払っても過ぎた時間が戻ってくることはありません。

FIRE生活は、基本的に時間に縛られない生活を送ることができ、何をするか自分で決めることができます。

何をいつするかも自由で自分の気が向いたときに、やりたいことをやれば良いのです。

暇な時間さえも楽しむ生活は、FIREならではの贅沢な時間の使い方です。

 

ただ、時間の使い方には向き不向きがあります。

持て余した暇な時間を楽しめない人はFIREに不向きかもしれません。

FIRE達成者のほとんどが暇な時間を幸せだと感じられる人です。

 

働く、働かないという選択ができる

FIREを達成し、経済的に自立しているということは「いつでも会社を辞める自由がある」ということです。

つまり、会社に支配されていない状態となり、仮に会社や上司とトラブルになっても、ムダなストレスを抱えたまま働き続ける必要はなく、仮に会社を辞めたとしても、経済的な心配は一切ありません。

また、経済的な余裕があれば、仕事を趣味のように位置付け「やりたいことだけをやる」ステージに変えることができます。

 

ただし、今の仕事が自分のやりたい事と合っている、または、将来やりたい事の役に立つなど、お金以外で仕事をする目的があれば仕事は続けるべきです。

「働きがい」と言うのは人生において意外と大きな要素であり、無視できるものではありません。

経済的な自立を達成し、精神的な自由を手に入れた上で、純粋に「働きがい」を見出せるのであれば、それもまたFIREの一つかと思います。

 

お金に関する不安がなくなる

FIRE達成への道のりで「お金の管理能力」が身に付き、その能力がFIRE達成後の不安解消に役立ちます。

FIREを実現するためには一定の資産が必要なため、支出をできる限り減らし、積極的に投資へ回す必要があります。

また、FIRE後も必要最低限の生活費で暮らさなければならないため、節約が大事です。

 

ただし、節約と言っても、過度な節約によってストレスを抱えたり、生活費の大半を投資に回すことで日常生活が破綻するリスクもあるため、ストレスフリーで節約する手段を知っておくことが大事です。

例えば、携帯代金や保険などの見直し、過度な外食の抑制など、まずは無理のない範囲で達成可能なところから削減してみましょう。

支出を把握して、無駄な出費に気づくことで上手にお金を使えるようになります。

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FIREのデメリット3

社会との繋がりが絶たれる

仕事をしていると、毎日多くの情報に触れることで知識が身についたり、業務をこなすために勉強したり、仕事を円滑に進めるための人脈づくりをすることになります。

当たり前のように行なっている行動ですが、私たちは会社や仕事から多くのことを得ています。

しかし、FIREを達成すると、これらの知識や経験を一切得られなくなります。

退社後の人々を悩ませるのが「社会的孤独」です。

普段している何気ない会話も無くなり、関わる人間も減ることになるでしょう。

 

アメリカ・ブリガムヤング大学の心理学教授、ジュリアン・ホルトランスタッド氏によると、社会的なつながりを持つ人は持たない人に比べて、早期死亡リスクが50%低下するとされています。

また、「孤独」は、肥満の2倍もリスクが高く、ヘビースモーカーやアルコール依存症に匹敵すると述べられています。

それほど、「孤独」には人生に悪影響を及ぼす可能性があると言うことですね。

そうならないためにも退職後に孤立しないように以下のような対策しておくことが重要となります。

 孤独を回避するために必要な行動(例)

・新たなコミュニティに参加する

・ボランティア活動を行う

・1人でできる趣味を見つける

 

とにかく、人と会わない、接しない生活を送らないことが大切です。

どこかで社会と繋がりを得た上でリタイアするようにしましょう。

 

生活水準が上がると生活が困難になる可能性がある

FIRE達成後の資産取り崩し額は、毎年一定との想定になるため、生活水準をあげることはできなくなります。

必要以上の贅沢はできなくなるということです。

他人がどんなに豪華な家をかっこいい車を買ってもブランドものを鞄を買っても、時には我慢することになるかもしれません。

つまり、そのような誘惑に耐えきれない人は、FIREに向いていないといえます。

 

FIREを達成するには、収入をいかに投資や貯蓄に回せるかが大きなポイントとなります。

そのため、他人がどれだけ贅沢な生活をしていても、決して羨ましがることなく、ひたむきに目標に向かって積み上げることができる人がFIRE に向いています。

とはいえ、我慢をし続けるのも辛いと思うので、「基礎生活費」に加えて、以下の費用も考慮すべきです。

「基礎生活費」以外に考慮すべき費用

ゆとり費

過剰な制約は計画が頓挫する原因になりかねません。

FIREへの道は長いので、適度にゆとりを持つ事が重要です。

将来の支出

ライフイベントによって支出は大きく変化するため、現在の年間支出だけでなく、将来の年間支出も予測しておきましょう。(例:子ども関連の費用、住宅費)

これらは、正確に見積もることは難しいので、統計データをもとに計算すれば良いでしょう。

また、子どもの進学先(小中高大は公立or私立? 大学は文系or理系?)など、不透明な要素が大きいものは少し高めに設定しましょう。

 

株の暴落や経済的、政治的要因で資金不足になるリスクがある

リタイア後の金融市場の状況により、資金不足になる危険性も秘めています。

FIREは一般的に資産の4%を取り崩し続けますが、失敗する例もあります。

それはリタイア直後に金融市場が悪化している中、すなわち、資産が目減りしており、福利効果が弱まっているにも関わらず、一定の取り崩しを行うケースです。

 

暴落時に、機械的に資産の数%を株式から切り崩していくのは、損を確定させてしまうことになるため、非効率的な運用になってしまいます。

4%ルールが失敗する原因のほとんどがこれによるものとなります。

株価暴落時には以下のような対策が必要と考えます。

株価暴落時に必要な対策

取り崩し率(4%)を下げる

暴落相場で資産が減っている際に、更に資産を取り崩して資産を減らしてしまう事を避ける為、取り崩す金額を下げ、その分資産を減らさないような対策をします。

具体的には、取崩し率を3%くらいに抑えるとかなり有効な戦略になりえそうです。

ある程度の現金を保有しておく

備えておいた現金で生活費を賄うことで、資産枯渇の可能性を減らします。

例えば、資産5000万円なら4500万円は株式や債券に投資をして、500万円は現金で保有しておくといった感じです。

大体下落相場が続くのは2年〜5年程度と言われているので、その間をやり過ごせれば資産を無駄に減らさず、リタイアの成功確率は高くなります。

そして、相場が回復した後に取り崩しを再開しましょう。

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FIREに必要なステップ4

FIREする年齢を設定する

資金準備額は、何歳でFIREするかで異なってきます。

若い年齢でのFIREは資金準備額が多くなり、準備期間も短くなるので、必然とハードルが上がり、歳を重ねるにつれて資金準備額が少なくなり、ハードルが下がります。

あくまで目標なので、若い年齢でのFIREを想定しても良いです。

また、早期リタイア後に何をやりたいかを併せてイメージしておくことも大事です。

ただ仕事を辞めるのを目指すのではなく、「沢山ある時間で何をするか」をより具体的にイメージできた方がモチベーションも向上し、辛い日々も乗り越えられるはずです。

必要な金額をシュミレーションする

リタイア後にどれぐらいの生活費がかかるのが算出します。

将来の生活費を算出するためには、現在、何にどれだけお金を使っているか把握することが大事です。

また、FIRE後に生活スタイルが変わった結果、どのような支出があるかを想定しておくことも重要です。

稼ぐ→貯める→増やすのサイクルを回す

算出した必要資金を用意するために、ひたすら稼ぎ、節約して無駄な出費を削り、貯蓄を投資に回します。

一度身につけた習慣は奪われることはありません。

また、FIREではリタイア後も投資を続けることになります。早くから投資を開始しておけば、長期的な運用で複利効果が得られるメリットもあります。

定期的にFIRE計画のメンテナンスを行う

計画は常に流動的であることも意識する必要があります。

例えば、思ったより収入が増えなかったり、支出の増加で節約がうまくいかなかったり、下落相場に直面して投資の成績が悪いなど。

その際は、徹底的に理由を検証し、改善に向けたアクションを起こします。

逆に転職や副業などにより年収が予想以上に上がった場合は、それに応じて投資に回す金額を上げるなど、柔軟に対応することが大事です

 

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私がFIREを目指すようになった理由5

自由に使える時間を増やしたい

私は、人生な貴重な時間を仕事のためではなく、自分のやりたいことに使い、後悔のない人生を歩みたいと考えています。

会社員として労働する限り、大半の人が20代~50代の大半の時間を仕事のために捧げることになります。

 

さらに、定年の70歳引き上げが噂されており、それが実現すると約50年近くも働き続けることになり、健康寿命が70代で終わることを考えると、人生のほとんどを働いて終わると言っても過言ではありません。

定年後に自分の好きなことをやろう!と思っていたにも関わらず、身体がついて行かず、何も実現できないなんてことがあれば悲しすぎます。

特に日本人は働き過ぎと言われています。

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出典:厚生労働省 令和2年版過労死等防止対策白書

こちらのグラフから分かる通り、日本人は他の先進国と比較しても、働きすぎていることが分かります。

ブロニー・ウェアさんの名著、死ぬ瞬間の5つの後悔」という本では、人が死の間際に後悔することとして、「働き過ぎなければよかった」と述べられています。

このことからも、人生の貴重な時間を無駄にしたくないと強く思っています。

 

お金の不安を解消したい

私は、不労所得>生活費の状態を作れば、お金のために働くという選択肢を無くすことができると同時に、お金の不安が大きく軽減すると考えています。

生きるためにはお金が必要となります。

理由はお金で様々なモノ、サービスが買えるからです。

 


出典:家計調査(家計収支編)調査結果

こちらは総務省の出している家計調査で、日本の家計支出は毎月約27万円、年間324万円となっています。

あくまで一般的な家庭の例ですので、支出の最適化をすれば、減らす事は可能です。

生活保護など国のセーフティネットに頼らないとすれば、生きるためには毎年これくらいのまとまったお金が必要という事です。

 

お金は人生の選択肢を増やしますが、逆にお金がないと選択肢が狭まってしまいます。

さらに、お金が無くなると「お金を得る為に〜をする」という考えになります。

お金を得るために他人を傷つけたり、不幸にさせることは良くないと思います。

自分自身がそうならないためにも、お金の不安を無くしておくことは重要と考えます。

 

幸福感や満足感を感じることに時間を使いたい

私は、FIREを達成して自由な環境に身を置くことで、人生における幸福感や満足感が高まると考えています。

時間や場所を拘束されることなく、好きな場所で生活しながらやりたいことを実現できるためです。

 

私は仕事をすることが決して好きでなく、仕事によって大きな幸福感や満足感を得られる機会は多くありません。

原因としては、自由な時間、場所、人間関係が制限され、やりたいことが一部しかできないことにあると思います。

もちろん価値観は人それぞれですが、会社や組織に所属していては、人生の目標を達成できないと考える人にとっては苦痛となり、私もそのうちの1人です。

 

自分の興味や関心を優先して行動することで、心が満たされた状態を維持できれば、人生における幸福感や満足感は間違いなく高まると思っています。

 

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まとめ6

FIREにより早期リタイアすれば、自分の時間を自由に使えます。

特に早期リタイアを目指すのでなくても節約と貯蓄で経済的自立を達成すれば、将来的な選択肢が広がることは間違いありません。

FIREの考え方を参考に、今後の自分の働き方について見直してみてください!

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