【FIREの種類】Fat FIRE(ファットファイア)とは?自分にとって最適なスタイルを見つけよう!
この記事では、FIREのスタイルの一つであるFat FIREを紹介します。
今回の記事を読めば、最強のFIREと言われるFat FIREとはどんなFIREなのか?について理解を深めていただけるかと思いますので、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。
Fat FIRE(ファットファイア)とは1
どんなFIRE?
十分な経済的余裕を持って、その後の生活水準を下げることなく生活していこうというスタイルのFIRE です。
他のFIREは、基本的に「最低限の生活費を賄うこと」に重点が置かれていますが、Fat FIREは、達成後も生活水準を下げる必要がなく、労働をしないのはもちろんのこと、節約、倹約の必要すらないため、幸福度が最も高いFIREといえます。
通常、生活費は以下のように分けれらます。
- 基礎生活費→普通に生きていくために最低限必要の費用
- ゆとり費→生活を豊かにするための贅沢費用
一般的なFIRE は基礎生活費(ある程度のゆとり費も含む)を元にプラン設計しますが、Fat FIREは、贅沢なゆとり費が上乗せされて設計されます。
この贅沢なゆとり費を含めたすべての生活費を、資産収入から賄わなければならないため、必要資産が相対的に高くなります。
ただ、贅沢なゆとり費に明確な基準があるわけではないため、どの程度お金が使えれば幸せかは人それぞれの価値観によるかと思います。
したがって、「基礎生活費+贅沢なゆとり費をどの程度に設定すれば最も幸福度を感じるか」を自ら把握しておくことが大事です。
他のFIREと比較したイメージは以下表の通りとなります。
Fat FIRE | 通常のFIRE | Lean FIRE | |
考え方 |
基礎生活費+ 贅沢なゆとり費 |
基礎生活費+ ある程度のゆとり費 |
基礎生活費(最低限) |
生活費(月) | 50万円 | 30万円 | 15万円 |
必要資金 | 1億5,000万円 | 9,000万円 | 4,500万円 |
最低限の基礎生活費のみを必要とするLean FIREとは正反対の考え方となりますね。
め メリットは?2
リタイア後にお金のことで悩む必要がない
Fat FIREは、贅沢なゆとり費を織り込んだプランを設計されているため、必要資金が用意できれば、枯渇することはありません。
他のFIREでは、事前に想定した生活水準を大幅に上げることは難しく、その後の価値観が変わる可能性を踏まえると、ある意味、お金の悩みが永遠に付き纏うことになるかもしれません。
特に、最低限の基礎生活費のみで想定しているLean FIREであれば、リタイア直後の暴落や病気や事故などの想定外の出費により生活が困窮した際には、非常に大きな精神的負担を課せられることになるでしょう。
しかし、贅沢なゆとり費を含んだ「Fat FIRE」の状態であればほとんど気にする必要はないでしょう。
時間のゆとりがある
Fat FIREは「完全リタイア型」のFIREのため、リタイア後の時間は自由に使うことができます。
他のFIREでは、労働や副業などに時間が割かれますが、Fat FIREは一切働く必要がないため、時間にゆとりが生まれます。
時間にもお金にも余裕があるなんて最高の生きじゃないでしょうか。
デメリットは?3
豊かな生活を追い求めすぎると破綻するかもしれない
欲に溺れて豊な生活を求めすぎてしまうと危険です。
贅沢なゆとり資金があるとはいえ、次第にその生活に慣れ、さらに生活水準をあげてしまうと、想定より早く資産が尽きてしまう可能性があります。
あまり自制をする必要がないスタイルのFIREだからこそ、注意すべきです。
人間は次第に慣れていく生き物で、少し時間が経つと、もっと○○したい!と言う欲求が生まれてきます。
いくら贅沢な資金があると言っても、ある程度は自制をして、当初に想定した生活費の範囲内で生活するように心がけましょう。
達成するハードルが極めて高い
Fat FIREは、達成後に一切働かないスタイルのため、達成するための必要資金が圧倒的に高く、実際に達成できるのは、ごく一部の人に限られると思います。
どの程度の生活費を想定するかにもよりますが、他のFIREと比べても圧倒的にハードルが高いです。
相当、高年収な会社員であれば、数十年働くことで達成できるかもしれませんが、実業家、世界的に有名なスポーツ選手、企業した会社が買収され多額の譲渡金を得るなどのケースを除き、一般的な会社員が達成する道のりは相当険しいものとなります。
達成するために必要な資産は?4
シュミレーションしてみました
FIREの前提条件として
- 生活費の25年分の資産を用意する
- 資産を利回り4%で運用に回す
- 資産収入>生活費
という考え方がありますので、こちらを元に考えます。
その場合の生活費と必要資産の目安は以下となります。
月間生活費 | 年間生活費 | 必要金額(目安) |
---|---|---|
30万円 | 360万円 | 9,000万円 |
40万円 | 480万円 | 1億2,000万円 |
50万円 | 600万円 | 1億5,000万円 |
80万円 | 960万円 | 2億4,000万円 |
100万円 | 1,200万円 | 3億円 |
どうでしょうか。
贅沢な暮らしの想定は人それぞれだと思いますが、資産の4%を取り崩していく戦略に基づくと必要金額はかなり大きくなりますね。
まとめ5
今回の記事では「Fat FIREとはどんなFIREなのか」について、メリット、デメリットやシュミレーションを交えて紹介させていただきました。
Fat FIREは、リタイア後も豊かな生活を送ることができる夢のあるFIREで、誰もが目指すべきスタイルだと思います。
その分、達成難易度は非常に高くなりますが、達成することができれば、あなたのみならず、あなたの周りにいる大切な人までもを豊かにすることができることでしょう。
本気で目指すのであれば、しっかりと計画を練っていき、着実に進めていく必要があります。
今回の記事で解説させていただいた内容を踏まえ、ぜひ一度検討してみてください!